「実践Vim」レビュー

はじめに

先々月、 @kaoriyaさんに、「実践Vim」のレビュワーとして選んでいただき*1、「実践Vim」を頂きました。ありがとうございます。
新人枠として採用されたようなので、初心者目線ということでレビューを書いていきたいと思いますが、その前に、Vimに関する僕の話を書いておきます。

Vimとの出会い

Vimというものを知ったのは、高校3年生(3年前)の8月で、セキュリティ&プログラミングキャンプ2010のOS自作組の人にこんなエディタがあるんだよ、と紹介されたのがきっかけです。

僕のVim

書いていて気がつたのですが、Vimと出会ってからもう3年も経っていました。ですが、 @kaoriyaさんが仰る通り、Vim Vimした感じはしていないと思います。
というのも、Vimと出会ってすぐに色々覚えたわけではなく、しばらくは、コマンドモードと入力モードがあって、h, j, k, lでカーソル移動ができるくらいの事しか知らなかったからです。
その後、大学で @kazh98というVimmerと出会ってから、Vim使いこなせたらいいなと思うようになりました。
せっかくこのような機会を頂いたので、もっとVimVimした感じになりたいと思います(笑)

感想

僕にとっては、ぴったりな本でした。
教科書的な前から順に読まないといけない本は得意ではないのですが、この本はTIPS形式で書かれているので、開いた時にテンションが上がりました(笑)
TIPS形式なので(本書では、「レシピ本」と書かれています)、基本的にはどこから読んでも大丈夫なように作れらているのですが、僕はそこまで操作に習熟していないので、前から順に読んでいきました。
コマンド操作の手順は、操作中のレジスタの内容と並べて書いてあるので、手元で実際にVimを起動していなくて理解しやすいですし、起動していれば、より一層理解が深められると思います。
TIPS形式ですが、「こういう方法もあるけれど、こっちの方がキータイプ数が少なくてクールだぜ!」的な事がかかれており、関連する次のTIPや章が読みたくなるような構成になっています。
また、ところどころにそのページで扱っているTIPSにまつわるコラムが書いてあり、豆知識や、こんなキーマップをすると便利だよ、といった事が書かれており、これもまた自分の知らないことばかりで、読んでいて楽しかったです。
まだ1回しか読んでいませんが、手元に置いて置いて、Vimを使っている時に気になったらその部分を参照して…といった使い方をしようと思います。
手元に置いて使う中でまた発見があればここに追記をするか、また記事を書きたいと思います。

この本をおすすめしたい人

僕のような、Vim初心者の人におすすめできると思います。
読む前は、Vimの操作にひと通り慣れた人がさらなる効率の向上を目指して使うための本なのかなと思っていましたが、そんなことはなかったです。

入門書としては、ちょっと難しいかな、と思いました。
というのは、Vimを使うにあたって一番最初に知るであろう、コマンドモードと入力モードといった概念等の説明がないからです。
もちろん、そのことは本にも書いてありますし、vimtutor*2コマンドをひと通り実行すれば前提となる知識を学ぶことはできるとも書かれています。
前提となる知識だけならvimtutorを実行して、本書を読めば大丈夫なのですが、Vimを使い始めたばかりの人がこれを読んでも、様々なコマンドを駆使することでどの程度の恩恵が受けられるかがわからないため、そこまで興味を持てないのでは?と思いました。Vimを使い始めて、ある程度慣れてから読むのがいいと思います。

初心者より上のレベルの人には…僕がそこまでのレベルではないのでわかりませんが、他の方のレビュー*3を読む限り、読んでいて退屈することはないのではないでしょうか。

さいごに

@kaoriya さん、改めてレビュワーに選んでいただき、ありがとうございました。
また、この本を頂いてからレビューを公開するまでにかなり時間がかかってしまい、すみません。
僕のこのレビューを読んで、一人でもVimはもちろん、実践Vimに興味を持ってくれる人が増えたらいいなと思います。
これからも、Vim力をつけ、ITエンジニアになるために頑張ろうと思います。

実践Vim 思考のスピードで編集しよう!

実践Vim 思考のスピードで編集しよう!

*1:http://www.kaoriya.net/blog/2013/08/24/

*2:vimのチュートリアルです

*3:http://www.kaoriya.net/blog/2013/08/24/