DigiFi No.7 の付録で3000円でサーバから音楽を再生できるようにする

自室に置いてあるサーバには、写真とか楽曲ファイル等が保存してあって、接続したPCから再生できるだけでも便利なのですが、サーバだけで再生できたらいいな、と以前から思っていたのですが、DAC買って…アンプも買って…となると、そこそこお金がかかってしまいそうだったので諦めていました。

しかし、8月29日にUSB DAC付きデジタルパワーアンプが付録のDigiFi No.7が発売されるという噂を聞き、早速発売日の今日、買ってきました!!\(^o^)/

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この付録のすばらしい点は、DACだけでなく、アンプも内蔵されていて、USBバスパワーのみでスピーカの駆動までできてしまうので、とってもお手軽だということです。しかも3000円で購入できます!

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本体はこんな感じで、手のひらサイズといったところでしょうか。

接続

早速接続します。イメージとしては、こんな感じです。
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USB DAC付きデジタルパワーアンプとサーバをUSBケーブルで接続し、同様にスピーカにも直接接続します。
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ちなみに、スピーカはこんな感じのものを接続しました。もともとはコンポに接続されていたものです。
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設定

接続が終われば、サーバの設定です。
サーバのOSはUbuntu Server 12.04.1 LTS です。
音を出力するためのパッケージと、mp3を再生するためのパッケージをインストールします。

$sudo aptitude install alsa-base mpg123

USB DAC付きデジタルパワーアンプが認識されているか確認しましょう。

$ sudo aplay -l
**** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: Intel [HDA Intel], デバイス 0: VT1705 Analog [VT1705 Analog]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 0: Intel [HDA Intel], デバイス 1: VT1705 Digital [VT1705 Digital]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 0: Intel [HDA Intel], デバイス 2: VT1705 HP [VT1705 HP]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: DAC [USB Audio DAC], デバイス 0: USB Audio [USB Audio]
  サブデバイス: 1/1
  サブデバイス #0: subdevice #0

サーバに内蔵されているオーディオ入出力の他に、以下のような項目が表示されればオッケーです。

カード 1: DAC [USB Audio DAC], デバイス 0: USB Audio [USB Audio]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0

次に、音の信号のデフォルトの出力先を設定します。/etc/modprobe.d/alsa-base.confを編集します。

$ sudo vim /etc/modprobe.d/alsa-base.conf

以下のような記述を探してください。たぶん最下行にあると思います。

# Keep snd-usb-audio from beeing loaded as first soundcard
options snd-usb-audio index=-2

これを、以下のように書き換えます。

# Keep snd-usb-audio from beeing loaded as first soundcard
options snd-usb-audio index=0

サーバを再起動しましょう。

$ sudo reboot

これで準備完了です。

再生

準備が整ったので早速何か曲を再生したいところですが、先に音量を調整しないとヤバイです。
デフォルトで再生音量が最大になっているようなので、そのまま再生すると…ビックリします(経験済)

$ sudo alsamixer

すると、こんなコンソールにこんな感じのが表示されて、キーボードの上下キーで音量が操作できます。
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とりあえず、5くらいにしておきましょう。後で調度良い音量に設定してください。
あとは、以下のコマンド例にそって再生したいmp3ファイルを指定すれば、スピーカから曲が流れてきます。

$ sudo mpg123 hoge.mp3

wavファイルを再生したければ、aplayというコマンドを使用してください。

まとめ

こんな感じで、3000円の出費で家にあるサーバとスピーカで音楽を鳴らす環境が構築できました!
プレイリスト管理をして対応クライアントから操作したければ、mpd(Music Player Daemon - Wikipedia)をインストールすれよいですし、
ちょこちょこっとスクリプトを書いて特定の条件(メールが来た、TwitterのReplyが来た、特定の時間になった等)に合わせて効果音を再生するようにすれば、さらに活用できるかもしれませんね!


DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド

DigiFi(デジファイ) No.7 別冊ステレオサウンド